Excelには『配列数式』という数式があることを知ったのですが、これはどんな時に使うのでしょうか。
教えてください。
こんな疑問にお答えします。
①1つの数式の結果を複数のセルに表示させる 今回の記事では、『配列関数』初心者の方に向けて説明と使用例2つをあげています。
②数式内のセル範囲を配列としてみなすもの
この記事を読んでいただくだけで、『配列関数』をマスターできますよ!
配列関数を使って出来ること
- 使用例①:各商品の売上を一度に求める
- 使用例②:商品の売り上げのうち総売上を計算する
- 使用例③:
配列数式(CSE数式)ってどんなもの?
配列関数とそのメリット
配列関数とは、簡単にまとめると『複数の範囲にわたる計算を一度に行うもの』です。配列関数を使うことで、計算が楽になります。また、配列関数は『Ctrl + Shift + Enter』を使うためその頭文字をとってCSE関数とも呼ばれることがあります。では、その例をご紹介します。
売り上げの総合計を求める
【通常の計算の場合】
通常の計算では、ある商品の総売り上げを求める際は、『=値段*個数』のようにして商品ごとの売上を求めたのちに、
『=SUM(売り上げの範囲)』のように総売上を計算をすることになります
この方法では商品ごとの売上を求めるためのセルが必要になってしまいます
【配列関数を使った計算の場合】
配列関数を使用した場合は、1つ1つの商品の合計を計算する必要はなく、一度に総売上を計算することが出来ます
では、実際に配列関数をつかった計算方法については次のタイトルでご紹介します
配列関数の使い方①
各商品の売上を一度に求める
以下のような表を作るために入力した関数の構文をご紹介します
MODE.MULT関数の構文
{=SUM(範囲*範囲)}
今回の入力内容
{=SUM(B3:B8*C3:C8)}
入力手順
①売り上げを入力したいセル範囲をShiftを押しながら選択する
②総売上を表示したいE3セル上で、『=B3:B8*C3:C8』 と入力する
③入力確定する際に、『Ctrl + Shift』を押しながら『Enter』を押す
④すると、全商品の『値段×個数』を一度に計算した結果がすべて表示されました
【ここは注意】
入力したセルが、『{=SUM(B3:B8*C3:C8}』と表示されますが、
計算式に手入力で『 {} 』を追加することで配列関数が適応されるわけではないため注意しましょう
配列関数の使い方②
商品の売り上げのうち総売上を計算する
以下のような表を作るために入力した関数の構文をご紹介します
MODE.MULT関数の構文
{=SUM(範囲*範囲)}
今回の入力内容
{=SUM(B3:B8*C3:C8)}
入力手順
①総売上を表示したいE3セル上で、『=SUM(B3:B8*C3:C8)』 と入力する
②入力確定する際に、『Ctrl + Shift』を押しながら『Enter』を押す
③すると、全商品の『値段×個数』を計算した総売り上げである 65500 が表示された
【ここは注意】
入力したセルが、『{=SUM(B3:B8*C3:C8}』と表示されますが、
計算式に手入力で『 {} 』を追加することで配列関数が適応されるわけではないため注意しましょう