
こんな疑問にお答えします。

こんな方におすすめ
- Excelの「緑色の三角形(エラーインジケータ)」について知りたい
- 「エラーインジケータ」のマークを消したい
- 「エラーインジケータ」の表示されたセルの書式を変更したい
もくじ
セルの左上に出現する緑色の三角形って何?
Excelを使っているときに、以下のような「緑色の三角形マーク」を見た経験はありませんか?
実はこのマークには、正式名称があるんです。
その名は「エラーインジケータ」
これは、Excelがあなたに向けて「ここのセルでエラーが起きてますよ!どうしますか?」と問いかけているマークなんです。
「このマークが出ているから絶対に消さなきゃ!」なんてことはありません。
「なんだか気になるなあ」という方に向けて今回は、この「エラーインジケータ」の消し方などをまとめてみました。
エラーインジケータについてもっと詳しく知る
エラーインジケータが表示されるパターンはいくつかあります。
その中で、よくある原因は3つあります。
【エラーインジケータが表示されるパターン3つ】
①数式を入力しているが、その数式にエラーがある
②数式を入力しているが、その数式の参照元セルが空白
③セル(書式は文字式に設定)に数値が入力された
この3つのようなケースで、「エラーインジケータ」が標示されますが、
初心者の方は「なぜこのマークが出たんだろう?」と悩んでしまうことが多いんです。
その上「消し方が分からない!」とさらに悩んでしまいます。
では、この「エラーインジケータ」を無視した場合、どのような表示になるのでしょうか。
実際に見てみましょう。
エラーインジケータを無視した場合
①エラーインジケータが表示されたセルを選択すると、以下のようにセル右側に ! マークが表示されます
② ! マークにマウスのカーソルを合わせると、以下のような表示が現れます
③上から4つ目の「エラーを無視する」を選択します
④すると、エラーインジケータが非表示になります
こんな簡単に、エラーインジケータを消すことが出来るんです
【今回の場合は、なぜエラーインジケータが出ていたの?】
②でも表示されていましたが、一番上に「数値が文字列として保存されています」との表示があります。
実は、これが今回のエラーインジケータの原因だったんです。
エラーの原因を知りたい時は、毎回この1行目の文言を確認するようにして下さい。
また、確認し特に問題ないようであれば、このエラーを無視しても問題ないです。
今回の場合は、数字がセル(書式が文字列に設定済み)に入力されたため、
あなたに「エラーが起きているよ」と教えてくれたんです。
今後、エラーインジケータが表示された場合は、この手順で確認してみましょう。
文字列として保存された数値を計算に使いたい時はどうすればいいの?
前項でご紹介した方法では、文字列入力用のセルに数値を入力後、
「エラーを無視する」を選択したため文字列として保存されています。
このままでは入力した数値は、ただの文字列として保存されています。
このままでは、数値を計算で使えません。
では、「文字列入力用のセル」に入力された数値を計算で使えるようにするためには、どうすれば良いのでしょうか。
今回は、文字列として保存されている数値を計算で使えるようにする方法をご紹介します。
エラーインジケータ中の「 ! 」マークから変更する
①! マークにマウスのカーソルを合わせ、上から2段目の「数値に変換する(C)」をクリックします
②すると、エラーインジケータは表示されず、「数値」として入力が出来ます
※数値を入力した際に右詰であれば、計算式でも使用できる「数値」であることが判断できます
こうすることで、一度「文字列として入力された数値」でも「計算式で使える数値」に変換することが出来ます。
今後、Excel使用時にエラーインジケータを表示させたくない
「毎回エラーインジケータが出てきてめんどくさい!」
「今後は、この表示を出ないように設定したい」と思ったことはありませんか?
実は、簡単な設定をすることで、エラーインジケータを非表示にできます。
では、設定方法をご紹介します。
エラーインジケータを、今後表示させないように設定する
①シート上で「ファイル」→「オプション」の順にクリックします
②すると、以下のような画面が表示されるので、「数式」を選択します
③「エラーチェック」の「バックグラウンドでエラーチェックを行う(B)」のチェックを外し、OKを押します。
④すると、エラーインジケータの表示を消すことが出来ます
特定の条件下でのみエラーインジケータを表示させたい
実は、エラーインジケータの表示は詳細設定が出来るんです。
以下で、「エラーチェックごとに設定する方法」をご紹介します。
①シート上で「ファイル」→「オプション」の順にクリックします。
②「エラーチェックルール」で、エラーインジケータを表示させたい条件のみ✔を入れてOKをクリックします。
③すると、②で選択した条件の時のみ、エラーインジケータを表示させることが出来ます。
エラーインジケータはあなたの強い味方
いかがでしたでしょうか。
ここまで読んでくださったあなたは、「エラーインジケータ」の概要を掴めたと思います。
今後、Excelを使っていく際に、「エラーインジケータ」を見かけたら、
一度セルを開いて、「どこがエラーなんだろう」と疑問に思って確認してみてください。