もくじ
1.行動心理学とは
「Aさんって、よく鼻を触りながら話をしているよね」
「Bさんって、会話の途中で自分の口元を触る癖があるな」
こんな経験って過去にありませんか。
ちなみに私はたくさんあります。
こんなちょっとしたしぐさから相手の考えを理解できたら面白くないですか。
今回は、そんな相手の行動から心理をよみとる「行動心理学」について紹介していきます。
「行動心理学」とは、ジョン・ワトソン(アメリカの心理学者)が提唱した心理学の一種です。
他人のあるししぐさを確認することで、その人の感情を読み取ることが出来るということを科学的に証明しています。
この学問をしっかりと理解することで、周りの人たちとの円滑な関係を構築することにつながります。
2.しぐさから読み取る心理学
犬を飼っていますか?
犬と人間が生活をしはじめたのは15000年以上前からだそうです。
こんなにも長い間私たちが犬と生活が出来ているのは、
犬がわたしたちに狩猟としての手助けをしていたことや、
愛嬌があることが要因だと思います。
でもなぜ猫ではなく犬なのか・・・
それは猫よりも犬の方が感情が行動に明確に表れているからです。
では、1つ質問です。
目を閉じて想像してみてください。
あなたは家の中で犬を飼っています。
あなたは仕事が終わり自宅に戻ると玄関で犬が喜んで待ってくれています。
あなたは、なぜ犬が喜んでいることが分かりますか?
尻尾を振っている = 喜んでいる
犬において、あなたはこの「行動心理学」を理解しているから感情を読み取ることが出来るのです。このように、人間は知らぬ間に行動心理学を理解して使っています。
人には尻尾はついていないですが、私たちが知らぬ間に使っている「行動心理学」をあなたの周りの同僚や上司にも応用してみましょう。
2-1.目から判断する行動心理学

妻は夫の浮気を疑っており質問を投げかけます。
妻「昨日は帰りが遅かったけどどうしてあんなに遅かったの?」
夫「プレゼンの資料を作っていて遅くなってしまったんだ」
こんな些細な会話の中からでも、私たちは相手のウソを見破ることが出来ます。
目を見てください。
視線が右を向く : 過去の記憶を思い出している
視線が左を向く : 新しいエピソードを創造している
あくまでもテクニックの1つですが、この様に相手の視線の方向を見るだけで、話を思い出しているのか・うそのエピソードをでっちあげているのかを見抜くことが出来ます。
2-2.鼻から判断する行動心理学

あなたは部下を叱っています。
あなた「なぜこんなにも遅刻をしたんだ!」
部下 「すみません。今日は事故で渋滞していたため遅刻してしまいました」
こんな時に部下は鼻をしきりに触っています。
この場合はうそをついている可能性がたいへん高いです。
人は隠し事をしている場合に、不安が表情に出るのを嫌がる傾向にあります。そのため、手で顔を隠したがる⇒鼻を触る という行動をとるのです。
質問を投げかけた際に相手が鼻をしきりに触っていたら注意しましょう。
2-3.口元から判断する行動心理学

部下の面談最中です。
あなた「今月の営業成績が伸び悩んでいるのはなぜだと思う」
部下 「そうですね。今月は・・・」
部下は口元に手を添えながら話をしていました。
この行動は、以下の感情を持つときによく表れます。
・慎重に話を進めようと緊張している
・嘘がばれるのが怖いため注意をしている
・本当なら言ってしまいたいが、言えないような理由がある
ちょっとした行動ですが、相手の心理を読み解くには便利なので注意してみてみましょう。
2-4.手から判断する行動心理学

あなたは取引先の相手と机を挟んで打ち合わせをしています。
取引先 「今回の商品には自信があります。従来の商品とは違い・・・」
あなた 「ご紹介くださりありがとうございます。・・・」
あなたは、取引先の今回の紹介への意気込みや勢いをどこから感とりますか。商品の内容・話し方からも読み取れると思うのですが、ジェスチャーに注意がいきませんか?
それでは、以下に手の位置から判断する行動心理学を紹介します。
机の上に手を置いている : 話の内容に自信がある
机の下に手を置いている : 話の内容に自信がない
首や額を触っている : 話の内容に自信を全く持てていない
上記の行動をよく見ますよね。
大手企業の取締役や営業成績のいい方などは、手を使ったジェスチャーを効果的にに話の中で盛り込んでいると思います。
今後あなたが、プレゼンや面接をする機会があるのであれば、手を胸のあたりで大きく動かし、聴衆からの信頼を獲得しましょう。
2-5.腕から判断する行動心理学

あなたは同僚とプロジェクトについて議論しています。
あなた「今後のプロジェクトの将来性を考えるとA案を進めるべきだと思うんだ」
同僚 「そうだね。私もA案に賛成だけど、B案について考えるのもどうだろう」
この時、同僚は両腕を組んであなたと話をしていました。
これは、相手を拒絶している・自己防衛などの気持ちの表れです。
私たちの体の中の中枢である心臓を相手から隠し、相手の意見に流されたくないという気持ちが現れているサインなのです。
こんなサインを見たときは、必ず相手の意見を聞きだししっかりと納得するまで議論しましょう。
3.まとめ
いかがでしたか。
私たちの感情は行動に表れやすいです。また、相手が発言している内容が本心であるとも限らないのです。
今回の記事で読んでいただいた行動心理学を生かして、
Businessにおける関係構築にぜひ役立ててください。